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坂佐井 馨; 藤 健太郎; 中村 龍也; 落合 謙太郎; 今野 力
Proceedings of 2014 IEEE Nuclear Science Symposium and Medical Imaging Conference; 21st International Symposium on Room-Temperature Semiconductor X-ray and -ray detectors (NSS/MIC 2014), Vol.3 , p.1834 - 1839, 2016/05
SrBPO:Eu輝尽性蛍光体を広領域の中性子検出に応用するため、本輝尽性蛍光体にLiBOとポリエチレンを混合したサンプルを製作し、FNSにて14MeV中性子照射実験を行ったところ、ポリエチレンを含まない場合が最も輝尽性蛍光強度が大きくなり、モンテカルロ計算及び理論式によるエネルギー付与計算結果と一致した。これは、本サンプルのような酸素原子の割合が高い媒体においては、高速中性子照射の場合、高速中性子と酸素の反応O(n,)等によるアルファ粒子のエネルギー付与が大きくなるためであることがわかった。また、低速・中速中性子エネルギー範囲においては、B(n,)やLi(n,)の中性子捕獲反応がエネルギー付与に支配的であることがわかった。さらに相対論によるLi粒子やアルファ粒子の付与エネルギーは高速中性子との反応の場合、一定の値ではなく、ある幅を持った一様分布になるが、高いエネルギー中性子との反応の場合、アルファ粒子やLi粒子がサンプルから飛び出してその全エネルギーを付与しない場合が多くなることもわかった。
坂佐井 馨; 藤 健太郎; 中村 龍也; 落合 謙太郎; 今野 力
no journal, ,
SrBPO:Eu輝尽性蛍光体を広領域中性子測定に応用するため、14MeV中性子照射を行った。照射したサンプルはSrBPO:Eu輝尽性蛍光体にLiBO及びポリエチレンを混合したものである。LiBOとポリエチレンはそれぞれ熱中性子及び高速中性子の感度を増大させるためである。ポリエチレン量を最適化するため、SrBPO:Eu輝尽性蛍光体とLiBOのモル比を一定にし、ポリエチレン量を変化させたサンプルを製作し、これを照射した結果、14MeV高速中性子に最適な混合比はポリエチレンを含まない場合であることがわかった。